なんだか寂しいADSLの技術の問題とか
さて、今日も電気通信主任技術者の勉強をやっていきましょう!!
今日のネタはADSL関連の問題ですね。
基本的にはADSLの概要を記述した文章の正誤を判断する問題なんですけど、私などはADSLやISDNが全盛期だった頃の人間なので、この手の問題は得意なんだけどもしかすると、最近の若い人たちにはADSLとかにはあまり馴染みがないかもしれませんね・・・
(歳がバレそう・・・)
私が従事している企業にも、俗に言う「平成生まれ」の新人さんが続々と入社してきているんですけど、やはりもともと通信系に興味のあった新人以外は、あまりこういったADSLとかって知らないみたいなんですよね・・・
なんだか、「ネットといえばADSL!!」って感じだった時代の私からすると何だか寂しいです・・・
さて、余計な話題はともかく問題をご紹介しますね
それでは、今日のネタはコチラ↓↓
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
ADSL回線に用いられるスプリッタは、64kHzまでの音声信号と、高周波を用いるデータ信号を分離する機能を有している。 | この文章は間違ってるね
●ADSL回線に用いられるスプリッタは、4KHzまでの音声と、高周波を用いるデータ信号を分離する機能を有している。 ※音声周波は「4KHz以下」で、データ用高周波は「25KHZ~1.1MHz」です。 |
ADSLは、1対のメタリック回線を用いて、ユーザ側からの上り信号の伝送速度と、設備センタ側からの下り信号の伝送速度が非対称となる高速データの伝送方式である。 | この文章は正しいよ
※当たり前のことですな。 |
メタリック回線に設けられたブリッジタップでは、通信信号の反射が起きやすく、反射した信号は、ADSLの信号と干渉して、減衰やひずみなどの伝送特性の劣化に繋がる要因となる。 | この文章は正しいよ
※はい、ブリッジタップは反射が起きやすいです。 |
ユーザ側にあるADSLモデムは、設備センタ側にあるDSLAMとの間でテスト送信を行い、どのサブチャネルが利用できるかを確認するため、一般に、トレーニングと言われる動作を行う。 | この文章は正しいよ
※コレは知らんかった。 設備センタ側にあるDSLAMとの間でテスト送信を行い、どのサブチャネルが利用できるかを確認するため、一般に、トレーニングと言われる動作を行う |
さて、いかがでしたか?
しつこいようですが、ADSLが全盛だった頃の人には特に難しい問題では無いですよね?
ただ、その時代の人であってもユーザサイドからの視点だと4つ目の文章のDSLAMとかは接点が無いですよね?
家庭内やオフィスなどにはスプリッタやブリッジタップが設置されることもあるでしょうし、通信に興味があれば伝送速度などにも目がいくんでしょうけど、DSLAMとかはそうはいきませんよね
ちなみに、DSLAMはDigital Subscriber Line Access Multiplexerの略で、直訳すると「デジタル加入者線アクセス回線多重化装置」です。まぁ、巨大なバックボーンの集線装置だと思ってください。
・・・で、問題の「トレーニング」ですが解説にも書いている通り、どのサブチャンネルが利用できるかなどを局舎のDSLAMがユーザサイドのADSLモデム等と通信しあって決定するわけですが、「どのサブチャンネルが利用できるか?」以外にも通信速度などもココで相談しあって決定されます。
ユーザのADSLモデムと局舎のDSLAMとの間でのご相談は経路上での信号の減衰量や雑音などを加味されて決定していくみたいですね。
それでは、今日はこの辺で・・・
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