OLTとか出力タイミング制御とかのPDS技術の問題
今日の電気通信主任技術者のお勉強は「PDS技術」の問題ですね。
PDS技術などの光アクセスネットワークの問題は、このブログでメインとして取り上げている専門的能力(交換)だけでなく、伝送交換設備及び設備管理の問題としても頻出される技術ですのでしっかりと押さえておきたい所ですね。
このブログでも過去に複数回紹介しているかと思いますが、PDSとはPassive Double Starの略で、受動的な分岐装置を利用して光アクセスを分岐する技術です。
「受動的な・・・」といわれても、ちょっと想像が付き辛いかもしれませんが要するにスプリッタのことです。
(Splitter=分割するもの)
それでは、今日のネタはコチラ↓↓
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
設備センタ側のOLTからユーザ側のONUへの通信方式では、OLTからすべてのONUに放送形式で信号が送信され、ONUでは、これらの信号すべて受信し、割り当てられた必要な信号だけを取り出して、端末側へ送信する。 | この文章は正しいね
●PON方式におけるOLTからONUへの下り方向の通信信号の送信に当たっては、IPネットワークなどから受信した通信信号を同報通信する方式が採られている。By平成18年第1回交換 ☆PON方式の下り信号=IPネットワークなどから受信した通信信号を同報通信する |
ユーザ側のONUは、上り信号の送信時には、OLTを共有する複数のONUから送信される信号が衝突しないように、OLTに依存せず、それぞれのONU間で送信タイミングを調整してOLTに送信する。 | この文章は間違ってるよ
● PON方式では、複数のONUから同時に送信されたOLTへの上り方向の通信信号が光スプリッタにおいて衝突することを防止するため、OLTから各ONUに対して送信許可を行う出力タイミング制御方式が採られている。By平成18年第1回交換 ☆PON方式の衝突回避=タイミング制御方式 複数のONUから同時に送信されたOLTへの上り方向の通信信号が光スプリッタにおいて衝突することを防止する OLTから各ONUに対して送信許可を行う ※「OLTに依存せず、それぞれのONU間で送信タイミングを・・・」じゃなくて、「OLTから各ONUに対して送信許可を行う」が正解だから、思いっきりOLTに依存してます。 |
PDS型では、一つのOLTに接続される複数のONUまでの距離が異なるため、信号の到着時間が各ONUにおいて異なり、送信タイミングの遅延制御が必須となる。 | この文章は正しいね
※ま、当然各ONUで遅延誤差があるだろうから、送信タイミングの遅延制御が必須なのはわかるな。。。 |
OLTは、ONUに遅延測定フレームを送信してから受信するまでの時間(RTT)を測定する。 ONUは受信した遅延測定フレームに固定時間(α)経過後、遅延測定フレームを送信する。 これにより遅延時間は、RTT-αとして算出される。 |
この文章は正しいね
※遅延時間=(送信にかかった時間)-(固定時間)ってこと? |
さて、いかがでしたか?
今日の問題のポイントとなるのは「OLT」でしたね?
OLTっていうのは、Optical Line Terminalの略で
名前の通り光回線の終端装置のことです。
光の終端装置というと、マズONUが思い浮かぶと思いますがONUはユーザ側に設置される終端装置で、OLTはその逆で局舎側の終端装置になります。
冒頭でも書きましたけど、このあたりの光アクセス関連の問題は各科目で頻出の問題なので注意しましょうね♪
それでは、今日はこの辺で・・・
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